犬の健康

犬の無駄吠えが治らない原因は飼い主にあり?吠え癖を直すために今すぐできること

この記事では、犬の無駄吠えを治す第一歩として、まずは犬がなぜ吠えるのか、その種類と原因を解説していきます。

また、吠え癖を直すために今すぐできることもご紹介します。

犬の無駄吠えが治らないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

犬の無駄吠えの種類と原因を知ろう

犬は人間と同じように、さまざまな感情を持っています。

喜びや怒り、悲しみや恐怖など、犬も人間と同じように感じています。

しかし、犬は人間のように言葉で自分の気持ちを伝えることができません。

そこで、犬は声やしぐさで自分の気持ちを表現します。

その中でも、最もよく使われるのが「吠える」という行動です。

犬が吠えることは、すべて無駄なことではありません。

犬は何かを知らせたり、自分の意思を伝えたりするために吠えることがあります。

しかし、飼い主さんや近隣の人にとっては、うるさいだけでなく、ストレスになることもあります。

そんなとき、犬の吠えは「無駄吠え」と呼ばれます。

では、犬はどんなときに無駄吠えをするのでしょうか。

無駄吠えにはさまざまな種類がありますが、ここでは代表的な5つの種類とその原因を紹介します。

要求吠え:自分の欲求を満たすために吠える

要求吠えとは、犬が自分の欲しいものやしたいことを飼い主さんに伝えるために吠えることです。

例えば、「遊んでほしい」「ご飯がほしい」「外に出たい」などです。要求吠えをする犬は、飼い主さんが応えてくれた経験があると、「吠えれば欲しいものがもらえる」と学習してしまいます。

そのため、要求吠えは習慣化しやすく、放置しておくと悪化する可能性があります。

要求吠えの原因は、飼い主さんとのコミュニケーション不足や適切なしつけがされていないことにあります

犬は人間よりも社会性が高く、常に仲間と一緒にいたい動物です。

そのため、一人で長時間放置されたり、相手にされなかったりすると寂しく感じてしまいます。

また、犬は運動量が多く必要な動物です。

運動不足になるとストレスが溜まります。

このような場合、犬は自分の気持ちを発散するために要求吠えをするようになります。

警戒吠え:家や散歩中に見知らぬ人や犬に対して吠える

警戒吠えとは、犬が自分や家族を守るために見知らぬ人や犬などに対して吠えることです。

例えば、「家に侵入してきた人」「散歩中に出会った他の犬」などです。

警戒吠えをする犬は、相手を威嚇して追い払おうとします。

警戒吠えは本能的な行動であり、ある程度は正常な反応ですが、過剰に反応してしまう場合は問題行動です

警戒吠えの原因は、犬の性格や環境によって異なりますが、一般的には以下のようなものが考えられます。

  • 犬種の特性
    犬はもともと狩猟や番犬として使われていた動物です。そのため、犬種によっては警戒心が強く、吠えやすい傾向があります。例えば、シェパードや柴犬などです。
  • 社会化の不足
    犬は生後4週間から12週間の間に人や犬と触れ合うことで社会化をします。この時期に十分な社会化ができなかった場合、人や犬に対して恐怖心や警戒心を持ちやすくなります。
  • 飼い主さんの影響
    飼い主さんが見知らぬ人や犬に対して警戒心を持っていると、犬もそれを感じ取って吠えることがあります。また、飼い主さんが愛犬を甘やかしすぎると、愛犬が飼い主さんを自分のものだと思ってしまい、他者に対して嫉妬心や攻撃心を持つこともあります。

不安吠え:家族がいなくなることや音などに対して不安を感じて吠える

不安吠えとは、犬が何かに怯えたり不安になったりしたときに吠えることです。

例えば、「家族が留守にする」「雷や花火の音」などです。不安吠えをする犬は、自分の気持ちを紛らわせたり、助けを求めたりするために吠えます。

不安吠えはストレスからくる行動であり、放置しておくと精神的なダメージを受ける可能性があります。

不安吠えの原因は、犬の性格や経験によって異なりますが、一般的には以下のようなものが考えられます。

  • 分離不安
    飼い主さんへの執着心が強く、飼い主さんが留守にすることでパニックに陥る状態です。分離不安はしつけの問題だけでなく、ホルモンバランスの乱れや脳内物質の減少など生理的な要因も関係しています。
  • 過敏性
    音や光などの刺激に対して過剰に反応する性質です。過敏性は生まれつきのものである場合もあれば、トラウマやストレスなど後天的な要因で発現する場合もあります。
  • 認知機能低下
    高齢になると認知機能が低下し、認知症を発症することがあります。認知機能低下した犬は、自分の置かれた場所や時間がわからなくなったり、飼い主さんを認識できなくなったりします。その結果、不安感や孤独感から吠えることがあります。

興奮吠え:家族が帰ってきたり遊んだりするときに興奮して吠える

興奮吠えとは、犬が楽しいことや嬉しいことがあったときに吠えることです。

例えば、「家族が帰ってきた」「おもちゃで遊んだ」「お散歩に行った」などです。

興奮吠えをする犬は、自分の気持ちを表現したり、相手に気づいてほしかったりするために吠えます。

興奮吠えは愛情表現の一つであり、飼い主さんにとっては可愛らしい行動かもしれませんが、度が過ぎると周囲に迷惑をかけることもあります。

興奮吠えの原因は、犬の性格や環境によって異なりますが、一般的には以下のようなものが考えられます。

  • 感情のコントロールができない
    犬は人間よりも感情の起伏が激しい動物です。そのため、楽しいことや嬉しいことがあると、興奮してしまいます。興奮した犬は自分の感情を抑えることができず、吠えてしまいます。
  • 飼い主さんの反応
    飼い主さんが愛犬の興奮吠えに対して笑ったりほめたりすると、犬はそれを喜びのサインだと認識します。そのため、犬はさらに吠えるようになります。
  • 適切なしつけがされていない
    犬は子犬期から大人になるまでにしつけをする必要があります。しつけをすることで、犬は飼い主さんの言うことを聞くようになります。しかし、しつけをしなかったり、甘やかしたりすると、犬は自分の思い通りに行動するようになります。その結果、犬は興奮したときに吠えることをやめられなくなります。

病気による吠え:認知症や痛みなどで吠える

病気による吠えとは、犬が何かしらの病気や不調によって吠えることです。

例えば、「認知症」「関節炎」「耳の感染症」などです。病気による吠えをする犬は、自分の不快感や苦しさを訴えたり、助けを求めたりするために吠えます。

病気による吠えは健康上の問題であり、放置しておくと生命の危険もあります。

病気による吠えの原因は、犬の年齢や体質によって異なりますが、一般的には以下のようなものが考えられます。

  • 認知機能低下
    高齢になると認知機能が低下し、認知症を発症することがあります。認知機能低下した犬は、自分の置かれた場所や時間がわからなくなったり、飼い主さんを認識できなくなったりします。その結果、不安感や孤独感から吠えることがあります。
  • 疼痛
    関節炎や歯周病などの病気や怪我によって犬は痛みを感じます。痛みを感じる犬は、自分の苦しさを訴えたり、飼い主さんに気づいてほしかったりするために吠えます。
  • 耳の感染症
    耳の中に細菌やカビなどが入ると、耳の感染症を起こすことがあります。耳の感染症は、かゆみや痛みを伴います。耳の感染症になった犬は、自分の不快感を表現したり、耳を掻いたりするために吠えます。

犬の無駄吠えを予防する方法はある?

犬の無駄吠えは、一度癖になってしまうと治すのが難しいです。

しかし、予防することはできます。

犬の無駄吠えを予防するには、以下の3つの方法が有効です。

社会化を促す:子犬期から人や犬と触れ合わせて刺激に慣れさせる

犬は生後4週間から12週間の間に社会化をします。

社会化とは、人や犬などと触れ合うことで、社会的なルールやコミュニケーションを学ぶことです。

この時期に十分な社会化ができると、犬は人や犬に対して友好的で落ち着いた態度を取ることができます。

逆に、この時期に十分な社会化ができないと、犬は人や犬に対して恐怖心や警戒心を持ちやすくなります。

その結果、見知らぬ人や犬に対して吠えるようになります。

犬の社会化を促すには?

社会化を促すためには、子犬期から人や犬と積極的に触れ合わせることが大切です。

例えば、家族や友人、近所の人など様々な年齢や性別の人に触れさせたり、他のワクチン接種済みの犬と遊ばせたりします。

また、様々な場所や音にも慣れさせることも重要です。

例えば、公園やペットショップ、動物病院など様々な場所に連れて行ったり、掃除機やドライヤー、雷や花火など様々な音を聞かせたりします。

これらのことをすることで、犬は刺激に対して恐れずに対処することができます。

適度な運動と刺激を与える:ストレスやエネルギーを発散させる

犬は運動量が多く必要な動物です。

運動不足になるとストレスが溜まります。

ストレスが溜まった犬は自分の気持ちを発散するために吠えることがあります。

また、運動不足によって体重が増えたり筋力が低下したりすることもあります。これらのことは犬の健康にも悪影響を及ぼします。

運動不足を防ぐためには、毎日適度な運動をさせることが大切です。

例えば、散歩やフリスビー、ボール遊びなどです。

運動することで、犬はストレスやエネルギーを発散させることができます。

また、運動することで体重や筋力をコントロールすることもできます。

ただし、運動量は犬種や年齢によって異なります。

例えば、小型犬や高齢犬は運動量が少なくても満足する場合があります。

逆に、大型犬や若い犬は運動量が多く必要な場合があります。

そのため、犬の個性や体調に合わせて運動量を調整することが必要です。

また、運動だけでなく、知的な刺激も与えることが重要です。

知的な刺激とは、犬の頭を使わせることです。例えば、おやつを隠したり、コマンドを教えたり、パズルやおもちゃで遊ばせたりします。

知的な刺激を与えることで、犬は飽きずに楽しむことができます。

また、知的な刺激を与えることで犬の学習能力や記憶力を高めることもできます。

褒めて育てる:吠えないときやおとなしくしたときにほめて報酬を与える

犬は飼い主さんに喜んでもらいたいという気持ちが強い動物です。

そのため、飼い主さんの反応によって自分の行動を変えることができます。飼い主さんが愛犬の吠えに対して叱ったり無視したりすると、愛犬は自分の行動が間違っていると思ってしまいます。

その結果、愛犬はさらに吠えるようになったり、ストレスを感じたりします。

吠え癖を防ぐためには、飼い主さんが愛犬の吠えないときやおとなしくしたときに褒めて報酬を与えることが大切です。

例えば、「いい子だね」「偉いね」と声をかけたり、「おやつ」や「おもちゃ」をあげたりします。

褒めて報酬を与えることで、愛犬は自分の行動が正しいと思って喜びます。

また、褒めて報酬を与えることで愛犬の自信や信頼感を高めることもできます。

犬の無駄吠えを直す方法はどうすればいい?

犬の無駄吠えは、飼い主さんや近所の人にとって大きな悩みです。

しかし、犬が吠えるのには必ず理由があります。

犬の気持ちを理解し、適切なしつけを行うことで、無駄吠えを治すことができます。

犬の無駄吠えを直す方法は、以下の4つが有効です。

1. 吠えるきっかけを減らす:窓を閉めたりカーテンをかけたりする

犬が吠えるきっかけとなるものは、人や犬、車や自転車などの動くものや、チャイムや雷などの音です。

これらのものに対して、犬は興味や警戒心を持ちます。

そのため、これらのものに触れる機会を減らすことで、無駄吠えを抑えることができます。

具体的には、窓を閉めたりカーテンをかけたりして、外からの刺激を遮断することです。

また、テレビやラジオなどの音量も小さくしたり消したりして、音に敏感な犬に配慮しましょう。これらの対策は特に留守番中に有効です。

2. 吠えることに対して無視する:相手にしないで静かに待つ

犬が吠えるときに、飼い主さんが叱ったり構ったりすると、犬は自分の行動が正しいと思ってしまいます。

また、飼い主さんの反応が面白くて吠えることが楽しくなってしまう場合もあります。

そのため、犬が吠えても無視することが大切です。

無視するということは、声をかけないだけでなく、目も合わせないことです。

犬は目でコミュニケーションを取る動物なので、目を合わせるだけでも反応だと感じます。犬が静かになったら、「いい子だね」と褒めてあげましょう。

3. 吠えた後にコマンドをかける:「お座り」や「伏せ」などで気持ちを落ち着かせる

犬が吠えている最中にコマンドをかけても効果はありません。

しかし、吠えた後にコマンドをかけることで、犬の気持ちを落ち着かせることができます。

コマンドは「お座り」や「伏せ」など、身体的に安定した姿勢がおすすめです。

コマンドをかけるタイミングは、犬が一息ついた時や息切れした時です。

その時に、「お座り!」や「伏せ!」とはっきり言って指示しましょう。犬がコマンドに従ったら、「よくできたね」と褒めてあげましょう。

4. 獣医師やトレーナーに相談する:病気や深刻な問題行動の場合は専門家の助けを求める

上記の方法で無駄吠えが治らない場合は、犬に病気や深刻な問題行動がある可能性があります。

犬が吠える原因には、痛みやストレス、不安や恐怖などがあります。これらの原因は、飼い主さんだけでは解決できない場合もあります。

そのような場合は、獣医師やトレーナーに相談しましょう。獣医師には、犬の健康状態や投薬の影響などを診てもらいましょう。

トレーナーには、犬の性格や環境、しつけの方法などをアドバイスしてもらいましょう。

専門家の助けを借りることで、無駄吠えの根本的な解決に近づくことができます。

以上が、犬の無駄吠えを直す方法です。

無駄吠えは、犬の気持ちを理解し、適切なしつけを行うことで改善できます。

飼い主さんと犬との信頼関係を築くことが、無駄吠えを治すための一番のコツです。

犬の無駄吠えに対する飼い主のNG行動は何?

犬の無駄吠えは、飼い主さんの接し方や習慣によって悪化することがあります。

犬の無駄吠えを治すためには、飼い主さん自身が正しい知識と方法を身につけることが必要です。

ここでは、犬の無駄吠えに対する飼い主のNG行動とその理由を解説します。

1. 叱ったり怒鳴ったりする:犬は注目されたり興奮したりして逆効果になる

犬が吠えたときに、飼い主さんが「やめなさい!」や「静かに!」などと叱ったり怒鳴ったりするのはNGです。

このような行動は、犬にとっては注目されたり興奮したりする刺激になってしまいます。

その結果、犬は吠えることで自分の存在をアピールできると思ってしまい、さらに吠えるようになります。

叱ったり怒鳴ったりすることは、犬の気持ちを落ち着かせるどころか逆効果になるので、避けましょう。

犬が吠えても無視して静かに待つことが大切です。

2. 要求に応じたりご褒美をあげたりする:犬は自分の要求が通ったと学習してさらに吠えるようになる

犬が「おやつが欲しい」「散歩に行きたい」「遊んでほしい」などと要求して吠えることがあります。

このような要求吠えに応じてしまうと、「吠えると自分の望みが叶う」と犬は学習してしまいます。

また、ご褒美をあげてしまうと、「吠えることが良いことだ」と勘違いさせてしまいます。

要求吠えに応じたりご褒美をあげたりすることは、犬の吠え癖を強化するだけなので、やめましょう。

要求吠えは無視して「応えてもらえない」ことを理解させましょう。

3. 暴力的な方法を使う:首輪やスプレーなどで犬を威嚇したり傷つけたりすると信頼関係が壊れる

犬が吠えるのを止めさせるために、首輪やスプレーなどで犬を威嚇したり傷つけたりする方法もNGです。

このような方法は、犬に恐怖や苦痛を与えるだけでなく、飼い主さんへの信頼関係を壊すことにもなります。

その結果、犬は不安やストレスを感じてさらに吠えるようになったり、攻撃的な行動を起こしたりする可能性があります。

暴力的な方法を使うことは、犬の心身に深刻なダメージを与えるだけでなく、問題行動の原因にもなるので、絶対に避けましょう。

犬の無駄吠えを治すためには、飼い主さんと犬との信頼関係を築くことが一番のコツです。

まとめ

この記事では、犬の無駄吠えの原因と予防・対処法について解説しました。

犬は人間と同じようにさまざまな感情を持っています。

その感情を理解し、適切なしつけを行うことで、無駄吠えを治すことができます。

飼い主さんと愛犬が幸せに暮らせるように、今日からできることを1つ1つやっていってみましょう。

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